F1-0E(五回戦)
スタメンは、6番ショート高口で、9番レフト紺田。小谷野の調子がイマイチ上がってこないことと、その前のスレッジが調子を上げていることから、6番は、同じ不調でも、ゲッツーの確率の低い工藤にするべきだと思ってはいました。ただ、それだと左が固まる形(1,2,3,5,6)になるので、小谷野の復調を待つしかないかと思っていましたが、高口を持ってくるとは。今のところ、失策を犯した守備はともかく、打撃では結果を残しているので、そういう選手を積極的に起用するのはいいことだと思います。
守備力では飯山のほうが上ですが、稲田が居ないことで守備固めがしづらくなったことから、ベンチに残す判断になったのだと思います。より守備力の高い選手が控えていることで、(左の)代打を出しやすいというのもあるかも。飯山の打力については、オープン戦ではそれなりに打っていたし、シーズン始まってからは4回しか打席に立っていないので、もう少しみてやって欲しい。
レフト紺田は、いろんな選手にチャンスを与えるためというのもそうですが、高口の守備(というか金子誠が居ないこと)へのフォローという面も……、と思ったけど、工藤と大差ない気も。単に工藤が不調なだけか。
ところで、先日高口をパワプロ12で作成したのですが、守備位置を二/一三にしてしまいました。田中賢介がケガをしない限りセカンドで出ることはめったに無いとは思ったものの、二軍ではほとんどセカンドで起用されていたので、メインはセカンドにしたのですが、まさかこんなに早くショートで起用されることになろうとは。作り直すにしても、ファーストもサードも外せないし、やっぱりメインをショートにするしかないんだろうか。でも去年までは明らかにセカンドだよなあ……。90試合でてるし。
──というのを試合開始直後から5回くらいまでの間に書いていたのですが、もうそんなことはどうでもよくなるくらいの、すばらしい投手戦でした。
5回終了まではともに無安打。ダルビッシュは6回表にヒットを浴びますが、後続を断つと、7回裏に今度は岩隈が先頭の森本がセンター前ヒットを浴びます。田中賢の犠打で1死2塁にしたあと、稲葉敬遠、高橋四球で1死満塁。スレッジがしっかりレフトへ犠牲フライを放ち日本ハムが先制。解説も言っていましたが、こういう展開以外では点が入りそうになかっただけに、凄く大きな1点になりました。
結局ダルビッシュは3安打完封。球数は95球で、いつもは完投させると120球以上は普通のダルビッシュとしては極端に少ないです。武田久とマイケルが3試合連続で登板していたので、最初から完投するつもりで投げていたんでしょうね。
個人的に面白かったのが、8回の紺田のセーフティバント。「走塁のスペシャリスト」として選手寿命をまっとうするのかと思っていましたが、ああいういやらしい小技を使えるんであれば、今後も9番で出場させても面白いかもしれません。ただ、あれがもう少しピッチャーの側に行っていたらゲッツーでしたよね。まあ、1点取った後だし、1死だし、アリっちゃアリなのですが。
あと、高口も、結局無安打でしたが、第二打席では鋭い打球を放つなど、今日はチームの中では一番ヒットが出そうな感じでした。守備も落ち着いていてよかった。今日は飯山が7回に代走で出てからはサードに回りましたが、サードでは守備機会なし。小谷野と高口だとファーストでもサードでも小谷野が上でしょうが、果たして三塁守備は小谷野をファーストに回すほどのレベルなのか。
そんなわけで高口スタメンは意外とアリかな、という風に考えを改めてきたのですが、懸案事項として、高口をスタメンで使うと、控えが左打者ばっかりになるんですよね。というか、金子誠は負傷ですから、今日の場合実質的には左打者しかいませんでした。陽が2軍で三割打ってるみたいですし、左打者の代打要員の中から1人、現状だとポジション的に(外野、というかレフト多すぎ)も成績的にも坪井になりそうですが、入れ替えたほうがよさそうです。あるいは、今成を小山と入れ替えるとか。現時点では.208だし、土壇場で開幕一軍が小山ではなく今成になったのは、中田合コン事件の懲罰っぽいけど。
ところで、これで3カード連続勝ち越しで、しかも前回の2連戦で2連敗している楽天に3連勝したので、開幕カードを戦い1勝2敗に終わったロッテ以外の、全チームに勝ち越したことになります。明日からのロッテ3連勝で全チーム勝ち越しを決めるには3連勝しかありませんが、とりあえずは2勝1敗で5分にしたいところ。