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OS X Server がインストールされた Mountain Lion でインターネット共有

以前使っていた Mac mini に OS X Server App をインストールして、ファイルサーバーおよび Time Machine サーバーとして運用しはじめたのですが、これが思ったより遅く、書き込みに平均 1.5MB/sec くらいの速度しか出ませんでした。

そこで状況を改善すべく、まずは Mac mini の接続手段を Wi-Fi から Ethernet に変更しました。これにより平均が倍の 3MB/sec くらいまで上がったのですが、ローカルエリアでの通信と考えるとそれでもまだ遅い。

ボトルネックとなっているのは 無線 AP と MacBook Pro の Wi-Fi であることは明白なので、そこを解決するべく、Mac mini を AP にして MacBook Pro と直接通信させるようにしました。つまり “インターネット共有” です。

Mac mini と通信するたびに接続先を変えるのは面倒なので、普段使うインターネット通信もこれでやることにしました。Mac mini は 5GHz 帯での通信に対応しているので、今の 2.4GHz よりも混線しづらく、通信が安定するというメリットもあります。また、自室にいる限りでは障害物が少ないどころかほぼ隣接した状態なので、無線通信によるロスも最小限です。

ということで、インターネット共有を設定しようと思ったのですが、これではまった。

“internet sharing not work 10.8” とかでググれば Ask Different の質問と回答 が1ページ目にでてくるものの、日本語で症状をググっても答えが見つからなかったので、記事にしておきます。

ちなみにインターネット共有で接続したら 10MB/sec くらい出るようになりました。また、Mac のインターネット共有は WEP しか使えないので危険という話もちらほら見かけますが、OS X 10.8.2 では WPA2 Personal が使えました。(というかそれしか選択肢がなかった)

接続状態

  1. ルーター (NTT PR-S300HI)
  2. (Ethernet)
  3. Mac mini mid 2010 (OS X 10.8.2 / OS X Server App インストール済み)
  4. (Wi-Fi)
  5. クライアント (MacBook Pro)

症状

Wi-Fi 接続には成功するものの、そこからインターネットにアクセスしようとすると反応が返ってこない。Mac mini との通信自体はうまくいっているようで、ファイル共有や Time Machine バックアップなどは正常に動く。

原因

OS X Server をインストールした Mountain Lion 特有のバグ?があり、パケットフィルタにはじかれていた。

解決法

Apple のサポート情報: OS X Server:パケットフィルタルールが読み込まれない

英語版と日本語版で微妙に内容 (sudo pfctl -e の有無) が違いますが、pfctl -e はパケットフィルタを有効にするコマンドのようなので、やっておいて問題はないでしょう。