成績と雑感(野手編)
パリーグのレギュラーシーズンも終了しましたし、選手の成績についての雑感を。出場試合数順。
- 田中
- 144試合 打率.297 11本塁打 63打点 21盗塁 出塁率.379
- 出塁率も優秀だし、フル出場したし、チームへの貢献はひょっとしたら稲葉以上かも知れませんが、シーズン序盤のホームラン量産があっただけに、最終的な成績としては物足りなく感じます。何気に捕殺や守備率も二塁手トップ。ベストナインは片岡だろうけど、ゴールデングラブ賞は取れるんじゃなかろうか。
- 稲葉
- 127試合 打率.301 20本塁打 82打点 出塁率.380
- 今年もやっぱり大黒柱で、チーム唯一の3割。ホームランは今年はだいぶ減るかと思っていましたが、9月に6本打って結局去年を上回る20本。DHでの出場が29試合ありましたが、ライトで98試合出場してノーエラー。
- 森本
- 121試合 打率.253 0本塁打 21打点 12盗塁 出塁率.327
- 今季絶不調で数字も散々。8,9,10月が2割未満で完全に守備の人。長打を捨てたスタイルですし、最低でも2割8分20盗塁くらいの活躍を。
- 小谷野
- 120試合 打率.253 6本塁打 60打点 出塁率.303
- シーズン中盤から終盤にかけての勝負強さはすばらしかった(.350くらいだった)のですが、最後にちょっと失速して得点圏打率.315。分母が少ないのでしかたない。守備面では、いいプレーもありましたが、4エラー。今季はレフトでの出場も36試合ありました。こっちはノーエラーですが、守備範囲が……。
- スレッジ
- 113試合 打率.289 16本 69打点 出塁率.361
- 春先こそ四球か二ゴロみたいな選手でしたが、徐々に順応していき、9,10月には24試合で.321 5本 20打点。夏場にケガをして離脱したのが惜しまれますが、そこで休めたことがむしろいい方向に働いたのかもしれません。外国人ということで懸念されていた守備面も、外野手としてはともかく一塁手としては問題なく使えるレベルでした。なんだかんだで今年からの外国人野手の中では一番の”当たり”のような
- 高橋
- 108試合 打率.286 9本 58打点 出塁率.333
- 毎年、局所的には活躍するものの、最終的には今ひとつという感じで、今年はここ数年で一番の数字ですが、やっぱり波が目立ちました。捕手としての出場が59試合で、出場試合の半分以上なのですが、一塁で出場した印象が強いです。果たして来季は捕手で行くのか一塁で行くのか、両方なのか。
- 工藤
- 104試合 打率.256 0本 12打点 8盗塁 出塁率.307
- 今季は先発出場が45試合と、半分を割りました。糸井の成長や自身の不調もありましたが、相手投手が左投げだった場合に小谷野がレフトに回ることが多かったのも大きかったか。
- 稲田
- 99試合 打率.222 0本 12打点 出塁率.254
- 出場機会は去年一昨年よりも増えましたが、打率は5分近く落としました。もう、なんというか、もうちょっと頑張ってください。守備はいいんだし。
- 鶴岡
- 97試合 打率.210 1本 18打点 出塁率.247
- 打撃面での成長が期待されていますが、やはり交通事故レベル。数試合好調を維持する場合もあった(8月は11試合で.304)のですが、やっぱり2割。基本的に右打ち狙いなのに外のストレートでくるくる回るのはどうにかならないんだろうか。
- 金子誠
- 96試合 打率.216 2本 29打点 出塁率.264
- キャンプからの股関節痛で、3,4月はまさかの1割未満。しっかり復帰してからの数字は大体例年通り2割5分なので、来季はケガに気をつけてください。
- 紺田
- 89試合 打率.236 1本 6打点 14盗塁 出塁率.287
- 森本不在時の1番打者として3割前後の打率をキープしましたが、最終的には.236。結果論ですが、終盤に森本が成績を落としたときにセンターとして使ってもよかったかもしれません。
- 飯山
- 74試合 打率.163 0本 2打点 出塁率.212
- 開幕から20何打数か連続でノーヒット。レギュラー金子誠が不調だっただけに、ここでちょっと打てばスタメン固定もあっただろうに。守備面でもエラーが多く、昨季はなかった二軍落ちも経験。
- 高口
- 74試合 打率.216 0本塁打 14打点 出塁率.272
- 怪我人続出のチャンスをものにした唯一の選手。稲田・小谷野・金子誠の離脱で、サードやショートのスタメンが転がり込む。それらの復帰後も、対左打率がよかった(最終的には.238)こともあって、相手投手が左の場合にサードでスタメン出場することが結構ありました。
- 小田
- 64試合 打率.291 3本塁打 16打点 出塁率.342
- 去年の不調から復活し、好成績を残しますが、大事な9月にケガで離脱。代打でも打ってくれますし、シーズン通して一軍に居てくれれば、物凄く心強いのですが。
- 糸井
- 63試合 打率.239 5本塁打 21打点 出塁率.285
- 打撃面では、飛躍の年というにはちょっと物足りなく、.314を記録した8月以外はそんなによろしくないのですが、送球は正確さ・速度共にすばらしい。来季はまず走塁判断を何とか……。
- ボッツ
- 55試合 打率.254 5本塁打 16打点 出塁率.327
- シーズン途中に来日し、割と早く日本野球に順応。ただ、スイングがコンパクトになってからは、打率はあがったものの、打球があまりあがっていない気がして、ちょっと不安。来季はどうなるか。